2008年08月29日

役員、マネージャの教育が重要

企業の継続、成長を決めるのは間違いなく「人」。特にマネージャ層、役員層がもっとも大事です。新入社員、若手は、マネージャになるために毎日トレーニングをしているようなもの。で、そのマネージャ、役員がどうやって強力なエンジンになるのか。

ひとつは質を高める教育、勉強。特に基本の反復がもっとも重要です。会社のミッションを実現するだけの姿勢を維持できるかどうか。経営者の代行として猛進する意識があるかどうか。あらゆる細かいミスまで含めてゼロにする、あるいは再発させない強い意志があるかどうか。信頼第一の姿勢を社内外に示せているかどうか。仕組みづくりの重要性を認識できているかどうか。クレームに真正面から対処しているかどうか。段取りをよくして、早朝から全開でみんなのやる気を引っ張っているかどうか。

会社の代表をしている方と話をすると、皆さん同じ課題を抱えています。

「いつまでたっても理解してくれないんだよ。自分からは動かないんだよ」
「なんでオレがここまで細かいことを指示しないといけないんだろう」
「基本の基本から、まるで子どもに教えるみたいにしないと駄目なんだよ・・・」

などなど。僕も毎日この想いになります。ただ、経営者はどうしても資金繰りや対外関係などから逆算で物事をいつのまにか見ることができるので、常に真剣です。なので、もともと「見る目」が絶対的に違います。落ちているクリップや、入り口の足拭きマットの歪み、放置されたままのプリンターの紙、トイレの汚れなど、最初から「見える」のです。経営者以外にはそれらは「見えにくい」のでしょう。

数字へのこだわりや仕組みづくり、クレームへの対処にいたってはさらに困難です。責任感を持って取り組め!と鼓舞しても、着眼点から違いますし、モチベーションから違いますからなかなか難しいのが実態。

これを克服し、本人も人間的に素晴らしい域に達するためにも教育と、勉強(自習)がもっとも大事なのだと実感します。基本を徹底的に何度も何度も勉強し、かつ会社の中のルールに落とし込んでいく。さらには良い習慣を体に覚えこませて苦労なくできる仕組みを増やしていく。

質を高めるには、専門領域も含めた教育、勉強しかないのでしょう。特に知識的な分野にいたっては会社の研修では限界があり、どれだけプライベートな時間をつかって、将来に向けた資産への投資である、自己学習ができるかどうかが分かれ目です。残念ながら面談などで聞いていると、休日などに勉強している人はメンバーでも1/3程度。ただ、やってる人はものすごく勉強しているのも事実。投資の考え方で言うと、成長率(利回り)に圧倒的に差がついているので、複利だと、一年後、三年後、五年後の差は歴然としているでしょうね。



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Gofield.com編集長の弁

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この記事へのコメント
同じ釜を食った仲間を増やさないといけませんね。
Posted by 健康スポーツの何でも屋! at 2008年08月29日 08:52
どこまでリスクテイクを一緒にできるかがポイントですね。
Posted by kmoritakmorita at 2008年08月29日 09:04
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    コメント(2)