2008年07月26日

ノー残業デーを増やしたい

なんだかトリンプメソッドばっかりで、吉越前社長の申し子みたいですね。とはいえ、今回ご紹介するノー残業デーは、トリンプにおいては毎日のことなので、まだまだ比べられませんが。

僕たちは今のところ毎週金曜日をノー残業デーとしています。現在、水曜日も追加できないかメンバー間で調整中です。

ほんの二年前まで、僕たちの会社は不夜城のごとく、毎晩毎晩遅くまで電灯が煌々としていて、夜中の1時にメールを受けてもすぐ返信が来るということで有名でした。メンバーのみんなと話し合って、裁量労働制をしていたのですが、いつの間にか、深夜まで作業をすることが当たり前になっていたのです。

実際、その中身を見てみると、翌朝は大幅に遅刻してくる人がいたり、昼間においては集中力を欠いていて、遊んでいたり。夕方になると、「夜にすればいいや」という雰囲気がオフィス内に蔓延していました。夜はどうかというとお腹が減るので食事に出かけて、22時ごろにまたオフィスに戻って・・・。サークル活動としてはそういうノリもいいのですが、明らかに改善が必要でした。

加えて、時間内勤務が守れなくなると、いったいどこに問題があるのか表面に現れにくくなります。作業時間が長くなるのは何が原因なのか。

・作業の見積りが甘かったのか?
・引き受けた個人の質がレベルに達していなかったのか?
・飛び込みの作業が入ったのか?
・プロジェクトのフローに問題があったのか?
・プロジェクトマネージャの指示に問題があったのか?

いったいどれが問題なのか見えなくなってしまいます。すると、次に改善、改革するチャンスも消えてしまいます。

その後、全ての残業を明確に出してもらって、かつ、労働裁量性を廃止して、残業代を全額払い、責任を持って臨んでもらうことにしました。また特に役員、マネージャにはだらだらと居残ることを禁止して率先して帰宅し、家庭の時間、社外の時間をたくさん持ってもらうこととしました。

すると今度は残業申請をしないで残る人が増えてきました。まだまだ「みんな残っているから」という感覚でスパッと作業を切り上げられない人も。このモヤモヤ感を断ち切るには、「ノー残業デー」の設定しかありませんでした。

ノー残業デーに万一残業をした場合は、僕からのとんでもなく厳しい追及があるので、みんなそれが嫌なのか今のところかなり守られています。サービス残業ももちろん禁止なので、容赦ないです。

ただ、量だけ減らせばいいかというと、あわせて、質の向上と効率の向上が必要です。責任感ある人が残っているわけですから、そのメンバーが定時後いなくなると、お客様に迷惑をかけるケースも出てしまいます。問題点が明確になったら、みんなで話し合い、知恵を出し合い、新たな仕組みの検討、必要な教育の実施、お客様との交渉などを行います。
無理にでも「ノー残業デー」を設定し、サービス残業を撤廃していくことで、生産性の向上が図れるはずだと確信しています。

皆さんは、どう思われますか?


こちらもどうぞ!
Gofield.com編集長の弁

感想などお聞かせください。また、ぜひいろいろ情報交換させてください。お役に立てれば幸いです。


同じカテゴリー(組織を強くする)の記事画像
インフラを快適に整備する(1)
作業予定表で自己管理
社内勉強会
改善提案書で現場力を高める
仕事内容を見える化する(2)
仕事内容を見える化する(1)
同じカテゴリー(組織を強くする)の記事
 インフラを快適に整備する(2) (2008-11-28 10:21)
 インフラを快適に整備する(1) (2008-11-26 10:41)
 ホワイトボード前ミーティング (2008-11-19 11:06)
 夢を語る (2008-11-18 11:02)
 早朝マネージャ面談 (2008-11-17 13:38)
 意識レベルの問題は反復で徹底する (2008-11-11 13:18)

この記事へのコメント
定時に出勤してみっちり仕事して定時で退社。残業代は無し。理想だと思います。残業なんてエアコン等の電気代がバカになりませんから。さっさと帰ればいいんです。

うちの会社はこの記事で書かれた「残業の根源」を全て体現した会社です。上司の考えが変わることはないでしょう。

個人的に実践しているのは、ベストセラーになった「仕組み」仕事術を参考に、業務のマニュアル化と時間を決めて仕事する、といったところです。それでも残業はダラダラしてますが。。。私の事例はあまり参考になりませんかね。
Posted by あっとしー at 2008年07月26日 22:54
大山にクロカンのレースに行っておりましたー。


頭でわかっても、なかなか業務時間を効率よく減らすのは難しいですね。なんせ、残業さえすれば「時間」は使えるんですものね。僕もまだまだだらだら気味です・・・。
Posted by kmoritakmorita at 2008年07月28日 17:19
以前は、僕が朝から晩まで働いていましたので、みんなが気兼ねして休めなかったようです。自由人のつもりが不自由人になっていましたね。

中には、こんなに働いて、俺は、偉いんだ!と勘違いするスタッフも居たりして・・・。

最近では、Patioのおかげで山に出かけたり、外での活動の目的が出来たりで、休憩時間をきちんと取るようになり、決まった時間にあがれるようになりました。

そのことで、スタッフもさっさと帰るために、残るスタッフに伝言をお願いしたりなどの信頼関係が深まったり、早めに作業を終えるなどの効率面が良くなったりで、少しですが、良くなってきました。

時間を大切にすることは、良いことですね。
Posted by 讃岐で働く社長 at 2008年07月29日 05:06
勉強時間や、体力をつける時間、それに家族との時間は先に天引きしておくのがいいと思います。となると、夜はとにかく決まった時間に終わって、もっと働きたいときは朝を早めるのがいいですね。
Posted by kmoritakmorita at 2008年07月29日 11:59
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ノー残業デーを増やしたい
    コメント(4)